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シナベニア:複数の手法で表現

​2015/10/10

シナベニア板は外観も良く、薄い板から厚い板まで様々な材が入手しやすいとても優れた素材ですが

今回はPodeaでも切断加工が出来る薄いシナベニアを入手しましたので、複数の手法を組み合わせて

一つの形に仕上げてみました。

 

今回は以前より問い合わせの多かったCorelDRAWEssentials X6を導入し、加工できるようになるかのソフトウエア検証を含めて

加工を行ってみました。

 

使用機種 Podea-01

仕様素材 シナベニア 1.1㎜

使用ソフトウエア CorelDRAWEssentials X6(自動転送機能使用テスト)

シナベニア レーザー彫刻 レーザー切断

Podeaのロゴを正式に作っていなかったのもあり、ロゴをデザインしてもらいました。

今回はシンプルにこのロゴを使用します。

シナベニアは加工性が良いためデザインデータを何種類かに分割し、切断・焼きこみ、ロゴ切り抜きと貼り付けといった

レーザー加工の表現方法を複数採用し間接照明をデザインしました。

 

今回の新しい試みとして、CorelDRAWEssentials X6を購入し、自動転送機能が使えるかどうかを検証しました。

 

今までのCorelDRAWEssentialsは自動化機能を実現する機能が削られていいました。

メーカーに問い合わせたところ現在のバージョンでは使えると教えて頂きましたので、購入して最終的な運用も含めて検証を行いました。

結論としては、普通に使うと自動転送機能は使えなかったのですが、工夫をすることで対応出来る見込みが立ちました。

2015年11月以降のアップデートでCorelDRAWEssentialsの対応が適用予定です。

 

フリーのデザインソフトウエアも良いのですが、やはり専用に作られたソフトウエアは使いやすさも機能も全く次元が異なります。

どうしてもDRAW系ソフトウエアは高額なのですが、この中で安価なソフトウエアの選択肢が出来たことは非常に良い事だと思います。

Podeaロゴデータ

シナベニアは材や厚みにもよりますが、目の向きによっては非常に曲げやすい特性があります。

レーザー加工機は基本的に平面加工のみなのですが、レーザー加工後に曲げると言った手法を取ることで

作品の幅が広がります。

 

今回は曲げを固定するため、木を熱湯に浸してから曲面形状を保ったまま固定して乾くまで待つことで

ランプシェード全体を湾曲させたデザインに仕上げてみました。

 

ロゴの部分はロゴパーツを切り抜いた部品を2階建てにして張り付けて立体的な表現をしてみました。

下の写真ではロゴ部分が2階建てで重ねられているのが分かると思います。

Podea ランプシェード シナベニア

シナべニアの魅力は表面の肌の美しさもありそのままでも十分魅力的な素材ですが、今回はランプシェードとすることで、照明として使用した時にとても良い雰囲気を醸し出します。切り抜いた文字の部分から光が漏れ、全体の木目がとても美しくランプシェードの魅力を高めています。

Podeaシナベニアレーザー加工ランプシェード

素材とデザインの融合

 

今の時代あらゆる物が溢れていますが、絶対的な指標としては物・素材の価値というものは機能性と希少性に集結していると思います。

代表的なモノとしてはは金(Gold)なのですが、金に比べれば木材の価値というのは無いに等しい物です。

 

しかしながら、芯がしっかりしたメッセージや思いが込められた作品や製品はその存在感だけでも多くを語ります。

素材・技術・技法・表現をを吟味し 人の心を揺さぶるようなデザインで作りこまれた商品や作品は新たな価値を纏い

絶対的な指標以外の価値を生み出すことができます。

 

Podeaレーザー加工機は芸術的な分野とは異なる商品ですが、使用者の方に安全に、より使いやすくなるように

様々な改善・改良が続けられています。

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