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布地素材を自由自在に加工:マスク試作加工

従業員の一人に花粉症も含めほぼ通年マスクをしている人がいるのですが
花粉症の時期にマスクが手に入らなくなるという話もあり、水着布を使用したマスクの話なども見聞きしたため
レーザー加工機でマスクの試作をしてみようと思います。

使用機種:Podea-02 40Wモデル
使用素材:水着布
加工時間:約1分
使用ソフトウエア CorelDRAW Graphics Suite 2020(体験版)

maskimagetop.png

CorelDRAW2020 体験版について・・・

CorelDRAWは最近は更新が早く、年間サブスクリプション契約していても記事作成時点ではシリアル番号が配布されて

なかったので今回は体験版で使用してみました。動作確認・検証作業も兼ねており手動インスト―ルでのPodeaのプラグインも

今まで通り確認ができました。動作検証を続け順次対応予定しています。

データとしては2種類作成しました。マスクを左右に2等分して真ん中を縫うタイプと、使い捨てマスクのように折りたたんで

​両端を縫うことで口元を立体的に仕上げる2タイプです。

sisakumasuk1.png
sisakumasuk2.png

切断後の写真
ミシンでの縫い合わせ風景
トルソー装着写真
 

加工素材としては化繊のため、非常に加工が簡単ですレーザーパワーとしては10~15%程度のパワーで簡単に加工ができます。
パワーを上げると加工結果が良くないため弱いパワーで加工が望ましいと思います。両サイドにあるギザギザは折り目の目安として加工データで作成しました。

人の手でやると安定的に同じものを作るのは難しいですが、レーザー加工機なら何回でも同じサイズ同じ加工ができるため

​下記のようにギリギリのサイズの素材でも問題なく切り抜けます。

cutsample.png

作例を作る際、多くの場合問題になるのがレーザー加工機を使う以外の作業です。

慣れない手つきで今回はミシンを使って縫う作業が待っています。ミシンを大昔に使ったことがある人にお願いしつつ

​ひとまず完成です。

brom.jpg
headfig1.jpg

変更してもすぐに手軽に加工ができるというメリット

今回は確実に出来上がる型紙を切り出すパターンと、オリジナルで思い描いたデータを切り出すというオリジナル作成の2パターンで制作してみました。当然ですが型紙を切り出すのは一発で完成。
オリジナルの試作は結局10枚弱ほど切り出して何となく形にはなりましたが、使い捨てマスクの合理性や完成された型紙の完成度等色々奥深さを感じました。


完成された型紙にはかないませんでしたが、作っては修正し、試して工夫しては作るというのを短時間に自由自在にレーザーで切り出せるというメリットも実体験として強く感じました。

マスクのような型紙が公開されているものではなく、オリジナルのアイテムを作ろうとしたとき
10回程度では済まない試行錯誤・試作が繰り返されると思います。
A3サイズより大きな加工面積を有するPodea-02であれば、様々な布地素材の試作に役立つことでしょう。

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